「子どもの本」委員会
「多文化共生と子どもの本」
日 時 2026年10月17日(土)
13:30~16:30(終了予定)/開場13:00
会 場 出版クラブ 4階会議室
東京都千代田区神田神保町1-32
※地下鉄「神保町」 A5出口より徒歩2分
登 壇 中島京子氏・黒川裕子氏・こまつあやこ氏・山本悦子氏
参加費 一般 1,000円 /大学生以下 無料
定 員 100人
申 込 ①Peatix https://jpen-026.peatix.com/
②メール kodomo2026@japanpen.or.jp
③お電話 03-5614-5391 (日本ペンクラブ事務局)
主 催 一般社団法人日本ペンクラブ
企 画 「子どもの本」委員会
助 成 子どもゆめ基金助成活動
後 援 (一社)日本児童文学者協会
(一社)日本国際児童図書評議会(JBBY)
問合せ先 メール kodomo2026@japanpen.or.jp
電 話 03-5614-5391(日本ペンクラブ事務局)
【概要】
いま世界は、どんどん排他的で不寛容になっているように見えます。日本においても、入管制度は排外主義的傾向を強め、同時に、「コロナ禍」以降の外国人観光客急増に伴うトラブルは「外国人問題」として報道され、「多文化共生」とはほど遠い空気が広がっていると言わざるを得ません。
私たちは文学を通して、人間の側から「多文化共生社会」のあり方を考えていきたいと今回のフォーラムを企画しました。
第1部では、2021年に出版された小説『やさしい猫』(講談社)の作者中島京子さんに、そのときの取材を通して浮き彫りになった「入管問題」や、執筆後のこと、外国人やその子どもたちの現状などを具体的に語っていただきます。
第2部では、外国ルーツを持つ子どもたちを登場させた著書を持つ児童文学作家、黒川裕子さん、こまつあやこさん、山本悦子さんに、外国ルーツの子どもをなぜ書くか、どのように書くか、自作に沿って具体的に語り合っていただきます。
文学の力を改めて感じる時間になればと思います。多くのご参加をお待ちしています。
【プログラム】
開会挨拶 河野万里子(翻訳家、「子どもの本」委員長、日本ペンクラブ理事)
第1部 基調講演「『やさしい猫』のその先に」(60分)
講師 中島京子さん(作家、日本ペンクラブ常務理事)
要旨:5年前に『やさしい猫』という小説を書きました。そのときに、非正規滞在の外国人の存在について知りました。彼らが置かれる「仮放免」という状況、親に在留資格がないため生まれたときから「仮放免」の状態の子供たちの存在などを知ったことは非常に大きな衝撃でした。小説に即して、そうした子供たちについてお話しします。また、小説発表後、急速に高まった排外主義的な空気や、送還一辺倒の入管政策によって、5年前よりさらに追いつめられている現状についても、知りえたことをお話しできればと思っています。
第2部 シンポジウム「《外国ルーツ》の子どもをどう描き、子どもたちにどう伝えるか」(70分)
パネリスト 黒川裕子さん(作家)・こまつあやこさん(作家)・山本悦子さん(作家)
進行 西山利佳(児童文学評論家、「子どもの本」副委員長)
◆ 意見交換・質疑応答(30分)
第2部のパネリスト、黒川裕子さん、こまつあやこさん、山本悦子さんと、第1部で基調講演をお願いしている中島京子さん、そして会場参加のみなさんにも加わっていただき、意見交換、質疑応答を行います。
【登壇者プロフィール】
中島京子 氏(なかじま きょうこ)

作家。1964年東京生まれ。2003年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞。スリランカ青年とシングルマザーの恋愛・結婚を軸に、非正規滞在の外国人とその家族を描いた『やさしい猫』は2021年に出版され、吉川英治文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。日本ペンクラブ常務理事。
黒川裕子 氏(くろかわ ゆうこ)

作家。1979年大阪府生まれ。2017年に、『奏のフォルテ』(講談社)で第58回講談社児童文学新人賞佳作入選。『となりのアブダラくん』(講談社、2019)、『#(ハッシュタグ)マイネーム』(さ・え・ら書房、2021)、『オランジェット・ダイアリー』(光村図書出版、2023)、『チャリを盗んで、夜明け : My Favorite Things』(講談社、2025)、『わたしはシュシュ やりたいことしか、やっちゃだめ』(金の星社、2025)ほか。千葉県在住。
こまつあやこ 氏

作家。1985年、東京都生まれ。学校や公共図書館の司書として勤務。2017年『リマ・トュジュ・リマ・トュジュ・トュジュ』で講談社児童文学新人賞受賞。2021年『ハジメテヒラク』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。『ノレノレかるた』(毎日新聞出版/2022)、『雨にシュクラン』(講談社/2023)、『ハロハロ 』(講談社/2024)、『どろぼう妖精と見習い魔女』(静山社/2026)ほか。神奈川県在住。
山本悦子 氏(やまもと えつこ)

作家。1961年、愛知県生まれ。元小中学校教員。「2017年『神隠しの教室』で野間児童文芸賞受賞。2023年『マスク越しのおはよう』で日本児童文学者協会賞受賞。『がっこうかっぱのイケノオイ』(童心社、2010)、『神隠しの教室』(童心社、2016)、『夜間中学へようこそ』(岩崎書店、2016)、『わたしに続く道』(金の星社、2023)、『アリゲーターガーは、月を見る』(理論社、2025)ほか。愛知県在住。
西山利佳 氏(にしやま りか)
児童文学評論家。1961年、宮崎県生まれ。青山学院大学コミュニティ人間科学部教授。月刊『クレスコ』(大月書店)に「先生読んで! おとなのための児童文学案内」を連載中。日本ペンクラブ「子どもの本」副委員長。

