「ウクライナ文化の危機 ―ウクライナPEN 会長に聞く」
日時 2026 年12 月8 日(火)16:00 ~ 18:00(ウクライナ時間 午前9 時開始)
会場 日本ペンクラブ 会議室
配信 YouTube ライヴ(無料) + アーカイブ配信
会場参加 一般(1000 円)/学生無料/日本ペンクラブ会員(無料)
会場定員 30人
会場参加 申込
①Peatix https://jpen-027.peatix.com/view
②メール event2026@japanpen.or.jp(お名前、人数をお知らせください)
主催 日本ペンクラブ
企画 獄中作家・人権委員会
YoutubeLive URL https://youtube.com/live/0asy1vYoT9g?feature=share
【概要】
長く続くロシアとの戦争の中、ウクライナでは兵士だけでなく、夥しい民間人も犠牲になり、多くのジャーナリストや文学者も亡くなった。市民生活のために不可欠のインフラも執拗に爆撃されている。だがそれだけではない。劇場・図書館・博物館・学校・由緒ある教会なども甚大な被害を受けた。また2026 年の夏だけで1000 万冊以上のウクライナ語の書籍が瓦礫の山に埋もれてしまった。
戦闘や爆撃はセンセーショナルに報道されるものの、文化の破壊について取り上げられることは少なく、国外ではその実態があまり知られていない。2026年8月31日、ウクライナPENからロシアによる文化の破壊を非難し、世界に支援を求めるメッセージが発出された。
そこで、ウクライナPEN の会長イェルモレンコ氏に、オンラインで文化の危機的状態について語っていただき、あわせて、最近ウクライナを取材してきたノンフィクション作家で日本PENの会員でもある小林文乃さんに見聞を報告をしてもらうことにした。戦争によって破壊されるのは建物だけではない。むしろ真っ先に破壊されるのは文化なのだ。それはウクライナだけの問題ではない。
【プログラム】
司会 茅野裕城子(獄中作家・人権委員長/日本ペンクラブ理事)
第1部 ウクライナPEN会長 オンライン基調講演(40分/通訳あり)
(1)「戦争で破壊されるウクライナ文化」
登壇 ヴォロディミル・イェルモンレンコ氏
(哲学者、評論家、キエフ・モヒラ・アカデミー上級講師、2022年よりウクライナPEN会長)
(2)コメントと質疑応答(20分)
コメンテーター 沼野恭子さん(ロシア文学者)、沼野充義さん(スラヴ文学者、日本ペンクラブ常務理事)
第2部 ウクライナ取材報告
進行 中島京子さん(作家、日本ペンクラブ常務理事)
(1)ウクライナ現地報告(20分)
登壇 小林文乃さん(ノンフィクション・ライター、日本ペンクラブ会員)
(2)自由討論
小林文乃さん、沼野恭子さん、沼野充義さん、金平茂紀さん(ジャーナリスト、日本ペンクラブ常務理事) ほか
【登壇者紹介】

ヴォロディミル・イェルモレンコ(Володимир Єрмоленко)
1980年、キーウ生まれ。哲学者、エッセイスト、翻訳家、政治学博士(社会科学高等研究院、パリ)、キーウ・モヒラ・アカデミー上級講師、 メディア「UkraineWorld」編集長、2022年よりペン・ウクライナ会長。著書『語り手にして哲学者 ヴァルター・ベンヤミンとその時代』、『遠く近しい人々 哲学・文学エッセイ集』、『移ろいゆくイデオロギー 19~20世紀ヨーロッパにおける思想と政治』他、著作多数。
©日刊ゲンダイ
小林文乃(こばやし あやの)
1980年生まれ、ノンフィクション作家。著書『カティンの森のヤニナ 独ソ戦の闇に消えた女性飛行士』(河出書房新社。ポーランド外務大臣「外国語で書かれた最優秀歴史書コンテスト」特別賞)、『グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪』(文藝春秋)。
【ウクライナ文化関係の参考図書】
オスタップ・スリヴィンスキー、ロバート キャンベル(訳・解説)
『戦争語彙集』(岩波書店/2023)
*キャンベル氏の長いウクライナ紀行・取材報告を併録。スリヴィンスキーは1978年生まれリビウ在住詩人・エッセイスト。ウクライナ・カトリック大学准教授、元ペン・ウクライナ副会長。昨年来日し、日比谷図書文化館で日本ペン協賛の座談会を行い、桐野会長も参加
アンドレイ・クルコフ
『ウクライナ日記―国民的作家が綴った祖国激動の155日』(吉岡ゆき訳/ホーム社/2015)
『侵略日記』(福間恵訳/ホーム社/2023年)
『灰色のミツバチ』(沼野恭子訳/左右社/2024)
『戦争日記 侵略下ウクライナの力強く深い物語』(福間恵訳/ホーム社/2025年)
さらに現在四冊目の日記の翻訳刊行準備中
*アンドレイ・クルコフは1961年生まれ、小説家・エッセイスト。キーウ在住。2015年来日、日本ペン会議室でトークを行う。 2027年2月末再度来日、一連の行事を行う予定
赤尾光春、原田義也共編
『ウクライナ文化の挑戦 激動の時代を越えて』(幻戯書房/2026)
*現代ウクライナ文化の様々な様相を紹介する20本以上の論考を収めた包括的な論集
沼野恭子
『スプーンと反戦 戦時下のロシア語文学』(岩波書店/2026年12月刊行予定)
*クルコフ論、ロシアだけでなく、ウクライナも視野に入れている