日本ペンクラブ声明「劉暁波氏への人道的対応を求める」

日本ペンクラブ声明「劉暁波氏への人道的対応を求める」

劉暁波氏の病状悪化が伝えられる。
劉氏は独立中国語ペンセンター副会長として中国の人権状況の改善に努め、ノーベル平和賞も受賞したが、二〇〇八年以降、中国政府によって身柄を拘束されてきた。報道によれば、最近、同氏は肝臓がん悪化のために刑務所から移送され、病院に隔離、加療中だという。
この間、日本ペンクラブはくり返し中国政府に対し、劉暁波氏の釈放と中国における人権状況の改善を求めてきたところである。
劉氏の親族は「日本には肝臓がん治療の非常にいい専門家がいる」として、日本を含む海外での治療を望んでいるという。
私たちは中国政府に対し、同氏とその夫人の希望に添った医療行為が受けられるよう、海外渡航を含む行動の自由が十全に保障されることを強く求めるとともに、日本政府に対しても、人道的見地に立ち、中国政府に働きかけを行うよう要請する。

2017年6月29日
一般社団法人日本ペンクラブ 会長 吉岡忍