[報告]日本ペンクラブ平和委員会憲法勉強会を10月4日に開催。伊藤真、金平茂紀両氏の講演と質疑応答。

[報告]日本ペンクラブ平和委員会憲法勉強会を10月4日に開催。伊藤真、金平茂紀両氏の講演と質疑応答。

 日本ペンクラブ平和委員会は10月4日(水)、東京神保町の東京堂ホールにて、伊藤 真 氏(弁護士・日弁連憲法問題対策本部副本部長)、金平 茂紀 氏(ジャーナリスト・TBS「報道特集」キャスター)をお招きして、憲法勉強会「『自衛隊』を『憲法9条に書き込む』と何が変わる? 何がおこる?」と題して憲法勉強会を午後6時半から開催いたしました。当日会場は満席となり、参加者は熱心に両氏の講話を聴き、質疑応答を行いました。
 まず、高橋千劔破日本ペンクラブ副会長が「日本ペンクラブは表現の自由と平和を守るという国際ペン憲章に基づく団体です。憲法については様々な意見を聞いて、皆で議論を深めたい」と挨拶しました。

講演する伊藤真氏

 続いて梓澤 和幸日本ペンクラブ平和委員会委員長の司会で、伊藤真氏が登壇しました。伊藤氏は「『自衛隊』を『憲法9条に書き込む』と何が変わる? 何がおこる?」とのテーマで、自衛隊違憲論には立憲主義的意義があり、自衛隊を統制してきたものであり、憲法に書かないことに立憲的な意味があるとし、自衛隊が一度規定されると、我が国を「防衛するための必要最小限度」という曖昧な要件が無制限に拡大解釈される危険性があると指摘しました。また国際的にも大きな影響がある点にも触れました。

 

 

 

 

 

講演する金平茂紀氏

 

 金平茂紀氏は、個人的立場であるとしつつも、{Jアラート」を地上波全局で政府の情報のまま流したことに疑問を呈しました。北朝鮮危機を煽ることにより、国民が冷静に判断できなくなるようにさせる意図もあるとし、また衆議院解散をめぐる政治情勢は、新党結成により、森友・加計問題等を「リセット」させ、全く新しい次元を作ろうとする危険を持つものと指摘しました。今回の政治的動きが世界全体の流れと連動した危険なものである点も指摘しました。

 

 

 以上2名の講演の後、休息をはさんで熱心な質疑応答が行われました。(事務局記)