《ふるさとと文学2020》 北條民雄と多磨全生園(YouTube 配信入口)2021年3月31日まで配信中。
- 2020.12.22
- イベント・活動報告
文学のライブ化シリーズ 第6回
日時 2020年12月19日(土)開催
15:00~17:30 2021年1月31日まで配信中
配信 YouTube[公式チャンネル]日本ペンクラブ
主 催 東村山市
共催/企画監修 一般社団法人 日本ペンクラブ
《プログラム》
第1 部 作品朗読『いのちの初夜』
朗読 中井貴惠(女優・エッセイスト)
第2 部 対談「わたしの東村山、そして多磨全生園」
竹下景子(俳優・東村山しあわせ大使) ドリアン助川(作家)
第3 部 音楽ライブ「北條民雄と川端康成の書簡」
語り 川端康成/神田松鯉(講談師・人間国宝)
北條民雄/ドリアン助川
ピアノ 三咲順子(女優・音楽家)
第4部 文学シンポジウム「北條民雄のいのちの意味」
登壇 藤崎陸安(全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長)
藤崎美智子(多磨全生園レストランなごみ店主)
木村哲也(国立ハンセン病資料館学芸員) 中島京子(作家)
渡部尚(東村山市長) 吉岡忍(日本ペンクラブ会長)
書くことだけが自分の生存の理由だと日記に綴った青年は、季節を過ぎるごとに重くなっていく病状に絶望を覚えながらも、己の生のすべてを文字に託し、命の根源を問う創作に打ちこみました。
代表作『いのちの初夜』で「文学界賞」を受賞し(昭和十一年)、今もなお新しい読者を惹き付けてやまない作家、北條民雄。彼が現在の国立ハンセン病療養所「多磨全生園」に入院したのは、昭和九年、二十歳の時でした。それから三年後に結核で亡くなるまで、深淵から手を伸ばすように、あるいは魂を炎に変え、その闇を照らすように、北條は書いて、書いて、書き続けました。
書簡を交わす間柄となり、彼の作品を世に知らしめようとした川端康成が、「文学にとって尊い存在になる」とまで称した北條。彼が、文字通り命を賭けて表現しようとした主
題とはなんなのでしょう。なぜ北條の作品は、没後八十年以上を経た今も、深く胸を打つのでしょう。
日本ペンクラブが企画監修する文学シンポジウム「ふるさとと文学」。今年は、東村山市の全面的な協力を得て、「北條民雄と多磨全生園」のタイトルで開催いたします。
《ふるさとと文学》は、作家と作品に〈ふるさと・歴史・現代〉の光を当て、〈映像・音楽・語り・朗読・討論〉によってライブ・ステージ化する、日本ペンクラブのシリーズ企画です。