国際ペン共同声明 「世界のペンセンターは作家キョー・ミン・ユー氏の処刑を厳しく非難する」(2022年7月26日)

国際ペン共同声明 「世界のペンセンターは作家キョー・ミン・ユー氏の処刑を厳しく非難する」(2022年7月26日)

 7月26日(日本時間7月27日午前)、国際ペン(本部ロンドン。会長:ブルハム・ソンメズ)ならびに日本ペンクラブ(会長:桐野夏生)をはじめとする世界の38の国・地域のペンセンターは連名で、国際ペン共同声明「世界のペンセンターは、作家キョー・ミン・ユー氏の処刑を厳しく非難する」を発表しました。

国際ペン共同声明 「世界のペンセンターは作家キョー・ミン・ユー氏の処刑を厳しく非難する」

 世界のペンセンターは、作家キョー・ミン・ユー氏(ペンネーム:コー・ジミー)が、ミャンマー国軍によって処刑された4人の民主化運動家の一人であるというニュースに慄然とした。キョー・ミン・ユー氏の家族は、本人の処刑が行われた具体的な日付についてまだ知らされていない。
 彼らの釈放を求める国際的な訴えにもかかわらず、国軍が30余年ぶりに死刑を執行したことは、2021年2月1日に政権を簒奪して以来、国軍が日常的にミャンマーの人々に対して行ってきた残酷で容赦ない暴力を改めて思い起こさせるものである。
 国際ペンのマ・ティーダ獄中作家委員会委員長は「上訴の権利や公正な裁判に必要なその他の基本的な基準を否定することによって、これらの司法執行は、合法性のベールの後ろに忌まわしい殺害の実行を覆い隠そうとする皮肉な試みである。死刑を執行することによって、国軍は再び自国民に対する殺意と、国際的な人権義務に対する公然たる軽蔑を示した。作家のコー・ジミー氏やその他の人々を黙らせるために暴力を用いることは、権威主義的な支配に抵抗し声をあげ続ける人々の決意を高め、彼らのメッセージがさらに広がることを可能にするだけである。国軍によるこの非道な国家的暴力行為を非難する」と述べた。

2022年7月26日
国際ペン
日本ペンクラブ

キューバ亡命作家ペン、カナダペン、ケベックペン、グアテマラペン、サン・ミゲルペン、アメリカペン、パースペン、メルボルンペン、フィリピンペン、ベネズエラペン、ナイジェリアペン、ジンバブエペン、ガンビアペン、南アフリカペン、ネパールペン、パレスティナペン、トリエステペン、ドイツペン、アフリカーヌスペン、スウェーデンペン、ノルウェーペン、ウェールズペン、ザンビアペン、クロアチアペン、ヨルダンペン、フランスペンクラブ、イングランドペン、デンマークペン、スロベニアペン、チリペン、ケニアペン、ベルギーペン(フランドル語)、マルタペン、アルメニアペン、エクアドルペン、ボスニア・ヘルツェゴビナペン、トルコペン

国際ペンホームページ(英文)は以下です。

https://pen-international.org/news/myanmar-pen-centres-around-world-condemn-execution-writer-kyaw-min-yu