「平和の日」の集い2026 -ポスト3・11 原発回帰を考える-

「平和の日」の集い2026 -ポスト3・11 原発回帰を考える-

日本ペンクラブ90周年事業

「平和の日」の集い2026 -ポスト3・11 原発回帰を考える-

日時 2026年3月14日(土)13:30~16:30 (開場13:00)
会場 専修大学 神田キャンパス7号館731教室
定員 130人
資料代 1,000円 (学生無料)

申込方法 Peatix https://heiwanohi2026.peatix.com
     Googleフォーム https://forms.gle/6H8PmQWYE5iJiXKG6
     メール heiwanohi2026@japanpen.or.jp
     電話  03-5614-5391(日本ペンクラブ事務局)
主催 日本ペンクラブ
協力 専修大学ジャーナリズム学科
企画 平和委員会・「子どもの本」委員会
※終了後に録画配信を予定(無料)

【企画趣旨】

2011年に発生した原発事故からわずか15年。日本政府は核エネルギーの活用拡大に転じ、再び原子力発電所の再稼働や新設に取り組もうとしています。昨年、日本原水爆被害者団体協議会はノーベル平和賞を受賞しましたが、日本政府は核兵器禁止条約に消極的な姿勢を続けています。

日本ペンクラブは、東日本大震災後から視察や問題提起を続け、2012年には『いまこそ私は原発に反対します。』(平凡社)を出版し、地震国日本で原発は可能なのか、問い続けてきました。また今回企画に参加した「子どもの本」委員会も、シンポジウム「ポスト3・11」を毎年開催し、子どもと子どもの本をとおして原発の問題を考えてきました。

2026年の「平和の日」の集いは、2月に出版する『原発回帰を考える 3.11から15年目の大転換』(集英社)から3人の執筆者が登壇します。日本と原発、各国の動向、現状に向き合い、次の世代に手渡す未来がこのままでよいのか、皆さんと一緒に問い直したいと思います。

資料配布:シンポジウム「ポスト3・11」の足跡、平和に関する子どもの本のリスト

【プログラム】
第1部『希望の牧場』 (森絵都 作/吉田尚令/岩崎書店/2012)
朗読 桂歌蔵(落語家、企画事業委員)
解説 河野万里子(翻訳家、日本ペンクラブ理事、「子どもの本」委員長)

第2部 基調講演
吉岡忍(作家、日本ペンクラブ理事、第17代日本ペンクラブ会長)

第3部 シンポジウム「原発回帰を考える」
登壇 吉岡忍
   金平茂紀(ジャーナリスト、日本ペンクラブ理事、言論表現委員長)
   吉田千亜(フリーライター、日本ペンクラブ理事、女性作家委員長)
司会 大城 聡(弁護士、日本ペンクラブ理事、平和委員長)
総合司会 三咲順子(女優、平和副委員長、「子どもの本」委員、環境委員)

【登壇者プロフィール】

吉岡 忍(よしおか しのぶ)
作家。長野県出身。早稲田大学在学中に反戦運動に参加後、数十か国を旅行。1986年『墜落の夏――日航123便事故全記録――』で講談社ノンフィクション賞。民法、衛星放送の番組賞審査員。日本ペンクラブ第17代会長。

■メッセージ
 原発は危ない――その通りです。もしもの場合の避難路がない――何とかしなくちゃいけませんねェ。使用済み核燃料の捨て場がない――困ったもンです。ですからやっぱり、原発再稼働は国が表に立って、安心安全に、しっかり進めていかなくちゃいかんでしょ。……ンッ?
 と、原発をめぐる議論がおかしなことになっている。反対論がいつのまにか推進論の追い風になっていく。何だろう、この奇妙さは? 地球温暖化問題とCO2削減、AI普及とデータセンター電力の必要等々と、ちょっと先のことを考えようとしても、そこに当たり前のように原発再稼働がくっついてくる。
 核権力――国家と核の結びつきを解きほぐしながら、私たちの自由と未来を考えたい。

吉田千亜(よしだ ちあ)
ライター。ペンクラブ女性作家委員長。著書に、『ルポ母子避難 消されゆく原発事故被害者』(岩波新書)、『その後の福島原発事故後を生きる人々』(人文書院)、『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』(岩波書店)、『原発事故、ひとりひとりの記憶──3・11から今に続くこと』(岩波ジュニア新書)。『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』で講談社 本田靖春ノンフィクション賞(第42回)、日隅一雄・情報流通促進賞2020
大賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。

■メッセージ
 原発事故から10年だろうが15年だろうが、「節目などない」と思います。先日も、「ふと思い出すと涙が出る」と話してくださった方がいました。多くの人が、社会から裏切られた絶望を抱えさせられたのだと思います。原発事故は、積み上げた暮らしを壊し、未来をも奪いました。「続くはずだった未来をも奪った」ということを決して忘れてはならないと思っています。
 たとえ声を上げずとも「原発回帰はあり得ない」と怒りや情けなさ、悔しさを抱く人々がたくさんいます。原発事故が終わっていないことを考え続けたいと思います。

金平茂紀(かねひら しげのり)
ジャーナリスト。1977年TBS入社以降四十数年一貫して報道現場に。モスクワ、ワシントンDC、NYでの特派員勤務、「筑紫哲也NEWS23」編集長、「報道特集」キャスター等を歴任。早稲田大、沖縄国際大で教壇にも立つ。ボーン上田賞、報道の自由賞受賞。日本ペンクラブ言論表現委員長。著書に『沖縄ワジワジー通信』『ロシアより愛をこめて』『筑紫哲也NEWS23とその時代』等。



■メッセージ
今年の「平和の日」で基調講演をする吉岡忍さんとは、15年前の春、福島県中通り三春町にあった旅館で鉢合わせした。なぜそこに滞在しているのかお互い敢えて詮索しなかった。NHK「ETV特集」とTBS「報道特集」で取材の成果は後日放送された。あたりの放射線濃度は高かった。真剣だった。福島第一原発の炉心溶融事故は今も継続中だ。なかったことにはできない。どのような理屈も原発への回帰を正当化しない。

 

桂 歌蔵(かつら うたぞう)
大阪府堺市生まれ。大東文化大学経済学部卒業後、桂歌丸氏に弟子入り。2005年真打昇進。
高座を務めながら、新聞、雑誌でエッセイや小説を執筆。第5回赤羽萬次郎賞「ふるさとへ」エッセーコンテスト優秀賞、藤本義一の書斎・藤本義一文学賞特別賞など。2019年には日本文藝家協会「ベストエッセイ2019」選出。2010年からは英語落語で海外を回っている。日本ペンクラブ企画事業委員。