国際シンポジウム「混迷の時代を生きる ~韓国現代作家の眼差し」

国際シンポジウム「混迷の時代を生きる ~韓国現代作家の眼差し」

日本ペンクラブ90周年記念事業・津田塾大学125周年記念事業

国際シンポジウム 企画・国際委員会
「混迷の時代を生きる~韓国現代作家の眼差し」

日  時 2025年5月16日(金)18:00~20:30(開場 17:00)
会  場 津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパス3F「広瀬記念ホール」
     東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24 JR中央・総武線 千駄ケ谷駅下車、徒歩約1分
定  員 250人 ※会場参加のイベントです ※5/14(水)申込締切
資 料 代 一般(会場参加) 1,000円 / 学生 無料
申  込 ① Peatix https://jpen-021.peatix.com
     ② Google フォーム https://forms.gle/urByYYtFLiVYiN38A
     ③ 電話 03-5614-5391(事務局)
登  壇 キム・ヨンス氏(作家)/ウ・ダヨン氏(作家)
     モデレーター 平野啓一郎 国際委員長(小説家)
     ※韓国語から日本語への通訳が入ります
主  催 一般社団法人日本ペンクラブ
共  催 津田塾大学言語文化研究所「世界文学の可能性」プロジェクト
企  画 日本ペンクラブ国際委員会
企画協力 早川敦子 氏(津田塾大学 学芸学部英語英文学科教授)
問  合 日本ペンクラブ  事務局
     event2025@japanpen.or.jp / TEL03-5614-5391

※当日、登壇者の書籍販売を予定しております。
※このシンポジウムは会場参加のイベントです。
 後日、オンラインで録画の一部を公開する場合もありますのでご了解ください。

 

【企画概要】

韓国文化への関心は、日本でも年々高まりを見せ、韓国文学の日本語訳も活発に行われています。世界では政治的な緊張が高まり、テクノロジーの急激な進歩は、未来予測を困難にしています。現代韓国を代表する二人の作家は、どのようにこの社会を見つめ、人間を理解しようとしているのでしょうか? 平野啓一郎氏(日本ペンクラブ国際委員会・委員長)を聴き手に、存分に語っていただきます。

【登壇者プロフィール】

◆キム・ヨンス 氏(김연수)

1970年、慶尚北道金泉生まれ。成均館大学英文科卒業。1993年、詩人としてデビュー。翌年、長編小説『仮面を指差して歩く』を発表。『七番国道』『二十歳』『グッバイ、李箱』『僕がまだ子どもだった頃』『愛だなんて、ソニョン』『ぼくは幽霊作家です』『君が誰であろうと、どんなに寂しくても』『波が海のさだめなら』などの話題作を次々と発表。韓国現代文学の第一人者と評され、『ぼくは幽霊作家です』で大山文学賞、『七年の最後』で許筠文学作家賞、ほかに、東仁文学賞、黄順元文学賞、李箱文学賞など数多くの文学賞を受賞。

邦訳書に、『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、『世界の果て、彼女』『ワンダーボーイ』『ニューヨーク製菓店』(クオン)、『四月のミ、七月のソ』『波が海のさだめなら』(駿河台出版社)、『皆に幸せな新年・ケイケイの名を呼んでみた』(トランスビュー)、『目の眩んだ者たちの国家』(共著、新泉社)。 

◆ウ・ダヨン 氏(우다영)

1990年ソウル生まれ。明知大学校文芸創作科に在学中の2014年に短編「三人」が季刊文芸誌『世界の文学』の新人賞を受賞し、デビュー。2018年に初の短編集『夜の兆候と恋人たち』を出版。2019年度韓国文化芸術委員会の文学ナヌム選定図書に選ばれる。2020年に『アリス、アリスと呼べば』(訳 ユン・ジヨン/亜紀書房)を刊行。収録作の「チャンモ」は現代文学賞の候補作となり、韓英のバイリンガル・エディションで出版された。洗練された文体と神秘的なスタイルで注目される新進気鋭の作家。

その他の著作に中編『北海で』(2021)、『優しい非人間――メタヒューマンと和気あいあいおしゃべり』(2023)、短編集『しかし誰かはもっと黒い夜を望む』(2023)など。

 

◆平野啓一郎 氏(ひらの けいいちろう)(日本ペンクラブ理事、国際委員長)

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。 

著書に、小説『葬送』、『高瀬川』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』、『本心』等、エッセイに『本の読み方 スロー・リーディングの実践』、『小説の読み方』、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』、『死刑について』等がある。