読書バリアフリーとは何か――読書を取り巻く「壁」を壊すために

読書バリアフリーとは何か――読書を取り巻く「壁」を壊すために

日本ペンクラブ・言論表現委員会企画
「読書バリアフリーとは何か―――読書を取り巻く「壁」を壊すために」

日時 2023年11月20日(月)
   13:00~15:30 (開場12:30)
参加費無料・申込不要
会場 YouTube配信
www.youtube.com/watch?v=bQq1FQ9ynAY


第1部 対談
登壇 市川沙央氏(作家、第169回芥川賞受賞者)
   桐野夏生氏(作家、日本ペンクラブ会長)
進行 金平茂紀(日本ペンクラブ言論表現委員会委員長)

第2部 シンポジウム 
登壇 三田誠広氏(作家、日本文藝家協会副理事長)
   湯浅俊彦氏(追手門学院大学国際教養学部教授・図書館長、日本ペンクラブ言論表現委員)
進行 落合早苗(アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)運営部会副部会長、日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長)

【概要】
 芥川賞に市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれ、その作品やご本人の言葉は、日本で読者バリアフリーが進んでいない深刻な現状を広く知らしめ、私たちに課題をつきつけました。作家、出版者、ジャーナリストらが集う私たち日本ペンクラブでもバリアフリー推進に向けて真摯に取り組む覚悟を共有し、そのきっかけのひとつとして市川さんと桐野夏生会長の対談を企画いたしました。

 後半は、現場でこれまで読書バリアフリーに向けて取り組んできた作家、出版関係者、図書館関係者によるシンポジウムを行い、読書バリアフリーの現状を話し合います。

【登壇者の紹介】
◆市川沙央(いちかわ さおう)
1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。2023年に「ハンチバック」で第128回文學界新人賞を受賞してデビュー。同作で第169回芥川賞受賞。筋疾患先天性ミオパチーによる疾候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。
写真:深野未季

◆桐野夏生(きりの なつお)
石川県金沢市出身。1998年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で第121回直木賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞ほか。2015年秋には紫綬褒章を受章。多くの作品が英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、インドネシア語等に翻訳され、映画化、TVドラマ化されている。国際的評価が高く、現代日本の文学界を代表する作家である。2021年、第18代日本ペンクラブ会長に就任。
写真:須藤敬一

◆金平茂紀(かねひら しげのり)
1953年生まれ。1977年にTBS入社。以降、モスクワ支局長、ワシントン支局長、報道局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、「報道特集」キャスターなどを歴任。著書に『ロシアより愛をこめて』『筑紫哲也NEWS23とその時代』など。日本ペンクラブ理事 言論表現委員会委員長。


◆三田誠広(みた まさひろ)
1948年、大阪生まれ。作家。早稲田大学文学部卒。1977年、『僕って何』で芥川賞。武蔵野大学名誉教授。日本文藝家協会で副理事長を務め著作権問題を担当。SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)副理事長。日本点字図書館理事。著作権情報センター理事。主な作品。『いちご同盟』、『空海』、『日蓮』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』、『光と陰の紫式部』、『善鸞』、『星の王子さま』(翻訳)など。日本ペンクラブ会員 日本文藝家協会副理事長

◆湯浅俊彦(ゆあさ としひこ)
追手門学院大学・図書館長/国際教養学部教授。大阪市立大学大学院・創造都市研究科・都市情報環境研究領域・博士(後期)課程修了。博士(創造都市)。日本ペンクラブ言論表現委員会委員。2016年4月の「障害者差別解消法」施行に合わせて、音声読み上げ機能付き電子書籍貸し出しサービスを兵庫県三田市、大日本印刷などと産学官連携にて研究開発、国内で初めて三田市図書館に導入、2023年8月時点で全国の公共図書館約3,300館のうち1,203館にまで導入館拡大中。著書に『電子出版学概論』(出版メディアパル)など。

◆落合早苗(おちあいさなえ)
アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)運営部会副部会長
出版社、IT関連会社などを経て2004年より電子書籍事業に従事。
日本出版インフラセンターの出版情報登録センター設立・運営支援など業界のデジタライゼーションにも携わる。
著書に『電子書籍ビジネス調査報告書』シリーズ(共著/インプレス)、『なかったことにしたくない ~電子書籍をさがすなら hon.jpの5122日』(ボイジャー)など。日本ペンクラブ会員 言論表現委員会副委員長。